解体工事3日目突入です。
前回のBlog内容にも書きましたが、まずは一旦全体を骨組み状態にしますので、
古い壁や床材、そして天井材などを建物自体に負荷をかけず、傷めない様に手作業で進めていきます。
建物の現状を把握せずに不要だからと言って一気に取り除いた場合、
建物の自重で躯体(くたい)に負荷がかかり、構造材を傷める可能性につながります。
よってあくまでも慎重に、そして同時に大胆に。つまり:
pp(ピアニシモ) / ff(フォルテシモ)の関係か、はたまた、
delicato(デリカート:繊細に) / energico(エネルジコ:力強く)の関係でしょうか。
ここで一気に天井裏=屋根の下地が露になりました。
やや青みがかった小舞壁に丸太の小屋梁の躍動感が非常に良い感じです。
2階の畳を撤去した後の下地板を観察していますと、一部欠き込みを見つけました。
恐らくこの建物を建てる以前に何処か別の現場で使用されていたものを再利用しているのでしょうか。
建物が80年前に建てられる以前に既に使われていたこの材は – 推測の域を出ませんが –
更に何年も前に製材されこの世にあったものと思われます。
時の重みを感じずにはいられません。
心が踊る瞬間です。
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