デリケートにいきます

いよいよ鹿ヶ谷の改修プロジェクトが開始しました。

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築年数80年を越える長屋ですが、数ヶ月後にはこの建物にとって今迄経験したことがないであろう

非常に多角的な用途を備えることになります。

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まずOpeningとして解体工事から始まっていきますが、

工事の第一段階の流れとして:

1⃣ 一旦骨組み状態にし、構造材の傷んでいる箇所を補強し、全範囲において防水、防蟻(白アリ)処理等をする。

2⃣ 新しい間取りプランに基づいて、必要な基礎、柱や壁等を新設する。

3⃣ この建物にとって適切な耐震性能に基づいた構造(骨組み&壁等)を造り上げる。

これらを進めていきます。

さて、この様な古い建物の改修を進めるにあたり、

解体作業の段階で不必要に建物を傷めることは避けなければなりません。

しかし、実際に解体を始めなければ見えてこない未知な要素が多いのも確かです。

よって出来るだけ大工の方に作業を行っていただくのがベストと言えます。

一見荒々しい作業に見えますが、デリケートな対応も必要になります。

解体後に続く一連の作業を想定しながら行うのと、解体作業のみ一任された業者が行うのでは、

建物自体のコンディションに大きく影響する可能性が出てきます。

 

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1階の畳をめくった後の下地の板が露になりました。実はこの白く塗られているのは石灰です。

昔は床下の防湿用に使われていました。。

今はあまり見受けられませんが、当時の住まいや建物に対する考え方が窺い知れます。

まさに心踊る瞬間であります。

 

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